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春の徳島「大歩危と小歩危峡」
Spring landscape of Oboke and Koboke Gorge in Tokushima Prefecture (Shikoku)
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大歩危と小歩危(おおぼけ・こぼけ)は徳島県三好市にあって、剣山国定公園に属しています。「ぼけ」は古語の「ホキ」に由来し、渓流に臨んだ断崖を意味するとのこと。
大歩危は吉野川上流にあって、青石と呼ばれる結晶片岩が、迫りくる峡谷の名勝地として有名です。岩肌と青色の川、岩に当たって生じる白い水しぶき、森の緑などとのコントラストがなす景観・・・。そして大歩危峡の観光遊船から見る、両側の断崖絶壁や奇岩・懐石は、迫力満点です。今回訪れたのは春。大歩危の峡谷には、多数の鯉のぼりを付けた約10本の縄が、幾重にも架けられ、いろいろな色彩の鯉のぼりが、峡谷を渡る風に、力強く泳でいました。その下には青緑色の渓流を行き来する遊覧船から、時おり観光客の歓声が聞こえてきました。
小歩危は大歩危より数kmの下流にる渓流一帯の奇勝地です。その水流は日本一の激流と言われていて、夏のシーズンには多くのラフティングやカヤックの愛好者が訪れています。またこの小歩危には、赤川橋という吊り橋が架かっています。山林王といわれた赤川庄八氏が、大正10年(1921)頃に架けたそうで、現在も橋の傍には赤川翁の立像が、小歩危峡を見守っています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2022年04月10日
- 更新日
- 2022年04月10日 17時 25分