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ツリガネニンジン(釣鐘人参)類の四季
Adenophora triphylla var. japonica : from bud to fruit
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ツリガネニンジン(釣鐘人参)はアジアからわが国の各地に分布し、平地から山野の草原などに生える多年草です。夏から秋を代表する野草のひとつ。和名は花の形が釣り鐘に、白くて太い根が朝鮮人参の根に似ていることから。根は咳止めの漢方薬として知られています。
茎はほとんど分枝しなくて、茎先に下向きに数個の釣鐘状の花序をだします。花も葉も数個づつ輪生するので、見ると数段の花輪をつけたように見えます。花冠は釣り鐘型で、先はややひろがります。雄しべは5個で、雌しべ(花柱)は花びらの外に飛び出します。やがて花は落ち・・・、青い実が姿を現してきます。
ハクサンシャジン(白山沙参)は、亜高山〜高山の草地に自生するツリガネニンジンの高山型です。名前は最初に見いだされた白山の名に由来。花の色は淡い紫色ですが、薄いものから濃い紫色まであります。白い花のときもあります。
高原が良く似合う淡い青紫色の花です。涼風に吹かれて、釣り鐘から「チリン、チリン」と音が聞こえてきそうな風情があります。花言葉は「詩的な愛」、「誠実」、「優しい愛情」など。この花にピッタリ合う言葉です。山野を歩くとき、いつしかツリガネニンジンを探している自分に気づきます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年01月13日
- 更新日
- 2020年01月13日 12時 30分