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北海道「摩周湖の四季」
Four seasons of Lake Mashu in Hotuskaidou pref.
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北海道の東部にあり、霧で有名な摩周湖は、噴火で出来たほぼ楕円形の周囲約20kmのカルデラ湖です。千島火山帯に属し、湖面は海抜351mのところに位置し、水深が約200m。流入、流出する川がなく、世界有数の透明度を誇っていて、紺碧の湖水として知られています。摩周湖の周りは約45度の急な傾斜の山壁で占められ、日々刻々と違った表情を見せてくれます。また時には、湖の彼方には斜里岳が見えます。
湖の東南の岸には、摩周岳(カムイヌプリ、858m)の山体が聳えていまその頂部にはほぼ円形の火口があります。夕陽に染められた火口壁は、男性的です。 また摩周湖の中央部には、高さ25mの溶岩から出来たカムイシュ島が浮かび、ロマンの湖、神秘な湖と呼ばれ、女性的です。 四季は摩周湖、外輪山、摩周岳、カムイシュ島に訪れ、季節の彩りを見せてくれます。
夏の新緑に包まれた摩周湖は、森も花も活気に溢れます。そして霧が湖面を流れ、摩周岳、カムイシュ島を隠します。秋は早くやってきて紅葉の囲まれた木々は葉を落とし、夕方には西日を浴びた摩周岳がひときわ輝いていました。冬、湖の岸は氷結し、周りの森では冬木立が寒さに耐えています。そして摩周湖にも遅い春が訪れ、木の梢や枝先に若葉が顔を出し、湖面の氷雪は溶け、さざなみが走っていました。摩周岳、カムイシュ島も新しい息吹を感じているようでした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年06月06日
- 更新日
- 2023年09月19日 17時 03分