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信州の「池の平湿原」と「高峰高原」の初夏
Early summer of Ikenohara Wetlands and Takamine Highlands in Shinshu
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信州の標高2000mにある池の平湿原は、浅間山麓にある湯の丸高原と高峰高原との間にあります。数万年前の三方ヶ峰火山の火口原が眼前に広がる高層湿原・・・。浅間連峰の西側、亜高山帯の気候が織りなす一帯を成し、高山植物の宝庫です。レンゲツツジ、ショウジョウバカマなど四季おりおりに、多種多彩な野草や草木が美しい花を咲かせます。
ゆったりと開けた池の平湿原内の木道を下りて行くと、鏡池という綺麗な池に出会います。鏡の様な水面に周りの景色が静かに映り、ときおり吹いてくる微風に影がさざ波のように揺れ、一層の静寂が周囲を包みます。丘の森ではカラマツの原生林が、黄緑色の若葉をいっせいに伸ばしていました。
一方、近くにある標高2000mの高峰高原も、雄大な浅間山の西につづく、車坂峠を中心としたなだらかな高原です。散策路の岩陰に咲くピンク色のイワカガミの群落が、道行く人の歩行を止めます。また、清純な白いハクサンイチゲが高原の涼風に揺れて、疲れを癒してくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2009年10月06日
- 更新日
- 2016年09月26日 11時 39分