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初秋の越前・丸岡城の「天守閣と石瓦屋根」
The keep and stone-tile roof of Maruoka Castle in Echizen
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丸岡城は福井県にある霞山とよばれる小高い丘(標高17m)に築かれた平山城です。別名「霞ヶ城」とも呼ばれ、日本100名城に選ばれています。天守閣の上層には、廻り縁のある小さな望楼が載せてあり、古式の外観から最古の天守とも呼ばれています。
また徳川家康の重臣であった本多作左衛門が、ここの陣中から妻に宛てて書いた「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の、最も短い手紙でも有名です。ちなみに「お仙」とは、後にこの丸岡城主になった本多成重(幼名、仙千代)とのことです。
今回、18年ぶりに訪れました。独立式で望楼型の2層3階建の天守閣、天守台を被うような腰屋根、大入母屋造りの屋形、太い出格子、黒い板壁、銃眼や物見窓など・・・、古式の素朴な姿は、何度見ても飽きません。そしてなんといっても丸岡城を特徴づけるのは、鬼瓦や鯱を含めて、全て石で出来た屋根瓦です。
これらの風格ある姿は、18年前とまったく同様でした。歴史を語る丸岡城には、やはり旅情をさそうものが、あふれています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月02日
- 更新日
- 2024年07月28日 05時 28分