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初秋の越前・丸岡城の「天守閣内部と石垣」
The keep, interior and stone walls of Maruoka Castle in Echizen
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越前の丸岡城は、霞山とよばれる小高い丘(標高17m)に築かれた平山城で、別名「霞ヶ城」とも呼ばれています。当時のままの状態で保存されていて、現在最古の天守とも見なされています。日本100名城にも選ばれています。
18年ぶりに見る独立式で2層3階建の天守閣は、外観も内部も、やはり武骨で素朴そのもの。初期の城はこのようであったのだな・・・とあらためて感慨を呼びます。黒光りする板間、急勾配で擦り切れた木の階段、風格ある天井の梁や木組み、突き上戸付き窓や箱狭間から見える石の屋根瓦。初秋の遅い午後、斜めから射し込め始めた入り日色に映えて、いっそう旅情を感じました。
天守を支える石垣は、すき間が多いが大雨に強い「野づら積み」です。そのすき間には、野草が生え初秋の夕風に、緑の葉が揺れていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月13日
- 更新日
- 2024年07月28日 05時 26分