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越前・瀧谷寺の「総門、参道、山門(鐘楼門)」の早春と初秋
Approach and gates of Takitanji Temple in Echizen
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越前の瀧谷寺は1375年に創建された真言宗の寺院です。越前の歴代領主の祈願所として栄え、山号は摩尼宝山。国宝や多くの重要文化財があり、長い歴史と深い文化を物語っています。
総門から伽藍へ、つづくゆるやかな長い上がり坂の参道がつづきます。まず総門・・・、総門の前にはひさご型の池(蓮池)がり、石橋がかかっています。勤皇の志士のいわれにちなんで、別名は「梅田雲浜ゆかりの池」。
石畳の参道は敷石に特徴があります。丸岡城の屋根瓦にも使われている、柔らかい質の石が敷きつめられています。この石畳をその昔、戦国武将の朝倉家、柴田家の武将が・・・、祈願のため足を運んだことでしょう。そして、江戸時代になつても福井藩や丸岡藩の歴代藩主も、それぞれの思いを抱えて、この参道を歩んだことでしょう。歴史と願いがつまった参道です。この鬱蒼とした参道は、昔は杉並木だったが、今は「椿の参道」として有名。
山門は総槙造りで、鐘楼を兼ねた山門(鐘楼門)です。両袖付の塀があり、風格ある古い建築。柴田勝家の寄進と伝えられ、「摩尼宝山」の扁額が迎えてくれます。
最初に瀧谷寺を訪れた時の印象がつよくて、それ以来、北陸を旅行する時は、いつもこの瀧谷寺をたずねます。初秋に訪れたときは、シュウカイドウが美しく咲いていました。咲く花は変わり、季節は異なっても、懐かしい想い出は変わりません。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年10月27日
- 更新日
- 2016年10月01日 11時 05分