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加賀の「栢野大杉(天覧の大杉)」
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加賀の「栢野(かやの)大杉」は、山中温泉街より2kmほど奥まった栢野地区の菅原神社にあります。その境内には4本の大きな杉の木が、神木として天に向かってそびえています。栢野(かやの)大杉はその神木の一で、別名が「天覧の大杉」。国の天然記念物に指定されています。最も大きくて、幹に苔むした大きな瘤があり、風格を誇っています。
名前の由来は、昭和22年に石川県で開催された国民体育大会の際に、昭和天皇が巡幸されてご覧になったことから。樹齢2,300年以上と推定されていて、高さ約55m、根元の周囲約12m。地上より4.9mのところで二股に分かれる大杉で、石川県で最も大きな巨木とのことです。
他の3本の杉も巨木で、石川県指定の天然記念物になっています。これらの神木と土壌の保護のために、境内の参道に設けられたのが、木製の浮き橋「浮橋参道」・・・。優しい心づかいが伝わってきました。これらの大杉がある菅原神社は、起源は717年に開山された栢野寺とのこと。その後は幾星霜を経て、栢野社に変わり・・・、明治に菅公を併祀して菅原神社となったとのことです。
車を走らせていたとき、大木が眼に入り、思わず駐車場に入りました。初めて訪れた菅原神社の歴史を知り、樹齢2,300年以上の大杉に出会い・・・、その苔むした瘤の風格に接し、山中温泉の想い出がまた一つ深いものになりました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2010年10月14日
- 更新日
- 2016年09月23日 15時 00分