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シュウカイドウ(秋海棠)の四季
Four seasons of hardy begonia: from bud to fruit
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シュウカイドウ(秋海棠)は中国大陸やマレー半島に分布する多年草で、我が国へは、江戸時代に渡来した帰化植物です。半日陰で湿った場所を好み、球根で越冬して増える球根植物。また同じ株に雌花と雄花が咲く雌雄同株異花植物です。
夏から初秋にかけて生長し、草丈は約70cmになります。ハート形で左右非対称の葉が互生。8月〜10月の花期になると、艶めいたハート形の葉の間から、長めの赤い茎がでて、その頂点から花序を伸ばし、やがて2〜3cmの淡紅色の花を、下向きに咲かせます。雄花をつける枝は上に伸び、雌花をつける枝は下向きに垂れ下がります。
本格的な秋になると、花が終わった後には、3枚ある茶色で楕円形の実をつけます。この3翼の果実が秋風に揺れる姿には、花とは異なった風情が・・・。和歌では、秋の季語として詠まれます。
花言葉は、「自然を愛する」、「恋の悩み」、「未熟」。また、ハート形の葉の片方が大きいところから、「片思い」の花言葉も。シュウカイドウは、柔らかみのある姿、温かみのある花の色、そして葉も実も、趣深い植物です。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年12月28日
- 更新日
- 2017年12月28日 11時 23分