癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

  　陸中の碁石海岸は大船渡市にあって、末崎半島の東南端の約６kmにおよぶ海岸線です。三陸海岸を代表する変化に富んだすばらしい景勝地。「国の名勝・天然記念物」と「日本の渚百選」に指定されています。

　碁石岬は末崎半島の先端にあります。まわりは海食され切り立った断崖が連続する地形。そして碁石岬の沖には、多くの岩礁が顔を出し、太平洋からの波があたって白い波しぶきの音が・・・。遠くでは、まばゆいばかりに朝の光が海を輝かせていました。

　この岬には、高さ１０．５mの白亜の碁石埼灯台がすくっと立っています。約２３km先まで光が届くとのこと。沖を行く船舶の安全運航を見守っています。そしてときどき森からは、名も知らない野鳥のさえずりも聞こえてきました。

　心地良い潮騒を聞きながら、赤松が多い遊歩道を行くと、屏風の様に直立する断崖に出会いました。これが「千代島」。頂上にある松ノ木が目印になります。眼下には常緑の松の枝ごしに、岩礁に当たっては砕け散る白い波しぶきが・・・。誰もいない冬の海岸でしたが、力強さを貰いました。（潮 信輔）