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佐賀・小城の「江里山棚田」の春と夏
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「江里山棚田」は佐賀県の小城にあって、天山山系を源とした自然流水を水源とする美しい棚田です。山間の河川に沿って、592枚の棚田が曲線をえがきながら下の方に広がります。里山の集落と一体となり、「農村景観百選」にも選ばれた景観・・・。石積みの棚田とあぜに四季の草花たちが、いろどりを添えます。美しい日本の村景観コンテスト」などにも選定されています。そうです。里村の集落と棚田が一体となった景観は、日本の里山、里村の原風景ともいうべき味わいが漂っています。
春、あぜ道にはスミレやレンゲが咲き、蝶たちが舞い遊びます。傍の笹やぶには白いスイカズラが這い、里山ではミカンの木が5片の白い花をつけていました。稲田からは煙が空に昇って、穏やかな風情です。水が入り、早くも田植えの準備がはじまります。
夏、曲線の棚田で、稲は青々と育ち、風をうけて葉の波が渡って行きます。あぜ道や傍の里山では、ピンク色のナツズイや真っ赤なセンカンナの花が、夏の入道雲に映えていました。ミカンも真緑の実となり・・・、植物たちはグングン成長していました。熱い棚田の風景ですが、生命力にあふれていました。秋には、どの様に推移して行くのか、是非みたいと思いました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年05月04日
- 更新日
- 2016年10月02日 11時 29分