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兼六園「瓢池、翠滝と海石塔」の秋景色
Kenrokuen: Hisago-ike pond, Midori waterfall and Kaiseki-to lantern
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金沢の兼六園は、約170年を費やして築庭された広さ約3万坪におよぶ大名庭園です。岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並んで、日本三名園の一つとして名高い日本庭園。国の特別名園にも指定されています。「兼六園」という名称は、宋代の詩人が著した洛陽名園記に記されている、六つの景観を兼ね備えた名園であることに由来するとのこと。
江戸時代を代表する林泉回遊式庭園で、春の桜、夏の翠、秋の紅葉、冬の雪吊り・・・と四季おりおりの風情が楽しめます。兼六園にはいくつかの有名な池がありますが、瓢(ひさご)池はそのひとつ。名の由来は池の姿が瓢箪に似ていることから。この付近は兼六園発祥のところであったとのこと。
瓢池の前方には霞ヶ池から流れ落ちてくる翠滝があり、これは1774年に造られています。また瓢池の中にある島には、海石塔(かいせきとう)と呼ばれる石塔があります。これは加藤清正が朝鮮から持ち運んできたものとのこと。虫喰いのように穴のあいた薄茶色で変則的な笠石で、六重に積み重ねられています。その姿が海石に似ていることから、このように呼ばれているそうです。
兼六園は自然と歴史がみごとに調和しています。(潮 信輔)
- 登録日
- 2010年07月08日
- 更新日
- 2016年09月26日 10時 16分