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長門・青海島の奇勝・奇岩(その1:「中の浦海岸」「象の鼻」「変装行列」「セムラ」)
Omijima Island in Nagato
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青海島は山口県の北長門国定公園を代表する景勝地です。海上のアルプスと呼ばれるほど青く澄みきった海・・・。そして日本海の荒波によって作られて来た多くの奇岩・怪石がならびます。
その浜辺の一つが「中の浦」。この「中の浦」は平成元年後期のNHK連続テレビ小説「和っこの金メダル」の舞台となった所です。そこでヒロインの愛称にちなみ、呼ばれている名は「和っこの浦」。浜辺は砂粒ではなくて小礫です。波風が強いために、砂は流され吹き飛ばされて、堆積している暇がないためとのこと。この場所から、「変装行列」や「象の鼻」と名づけられた奇岩たちを、すぐ傍で見ることができます。
「象の鼻」は中の浦の浜辺におりたすぐ右手にあります。その大きな洞を通して、青空が透けて見えました。また、波打ち際の部分にも小さな海食洞が観られました。海食洞とは、波浪による侵食で海食崖に形成された洞窟のことで、トンネル状になったものもあります。波と風の継続する力と途方もない年月・・・これらが創った自然の偉大さをあらためて知らされました。
また断崖にそった遊歩道から、広くて雄大な海岸美を楽しむことができます。その一つは、セムラ(瀬叢)と呼ばれる群がった岩礁。岩がたくさんあるところからセムラと呼ばれ、皇居宮殿の壁面の岩は、ここをモデルに描かれているとのことです。
長い年月をへて創られたこれらの海食洞や奇岩たち・・・。その傍には、潮風に強いトベラ、ハマヒサカキの実たちや多くの野草たちが、しっかりと根付いていました。これらの植物たちに、心のなかで声援を送りました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年03月07日
- 更新日
- 2016年09月30日 11時 11分