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雪の立山・「室堂」と「雪の大谷」
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中部山岳国立公園にある立山一帯は、日本でも有数の豪雪地帯として知られています。北アルプスの中にあって、大汝山(標高3,015m)を最高峰に、雄山、別山など3,000m級の山々が連なり、冬は厚い積雪に覆われて人を寄せ付けません。
しかし春から秋、立山の下を貫き、黒部ダム・黒部湖を結ぶ立山黒部アルペンルートの登場は、多くの観光客に雄大は景色に触れることを可能にしました。とくに春の雪山は、4月中旬の立山黒部アルペンルートの開業からはじまります。この開業に向けて、美女平から室堂までの約23kmにわたる雪の壁をブルドーザーなどで徐々に除雪し、車の通り道が造られ、全線開通されます。これが「雪の大谷」。例年、高さ10mの雪の壁です。
これまで5立山黒部アルペンルートは5回訪れましたが、「雪の大谷」は初めて、しかも開通の初日でした。当日の積雪の最高は、15メートルとのこと。高原バスの車窓から、また室堂からは数百メートルを歩いて、白銀の幻想的で神秘的な世界を体験できました。白い雪の壁、その上に見える青空と流れる清らかな雲、すっぽりと積雪に覆われた山々の静寂・・・、九州生まれの私には、まるで別世界でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2010年08月13日
- 更新日
- 2022年08月11日 18時 49分