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房総・笠森寺の「二天門」,「境内」」と麓の「本坊」
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房総半島にある笠森寺は、783年に最澄(伝教大師)が開基したと伝えられている古刹です。天台宗の「別格大本山笠森寺」で,山号は大悲山。本尊が十一面観音像であるので、別名「笠森観音」とも呼ばれています。観音堂は1028年の天皇の勅願で建立され、その建築様式は日本唯一の「四方懸造」で有名。
自然の森林におおわれている観音山の森に身を置きながら、静かな参道を登っていくと・・・、素朴で大きな二天門があり,左右には雷神と風神が控えています。中に入ると、多宝塔や手水台の近くで、ピンク色の桜の花びらが早春の風にゆれ、黄色いミツマタの花が青空に映えていました。
笠森寺の本坊は、山のふもとにあります。そこには、1697年(元禄十年)に建てられたという本坊表門が迎えてくれました。一間一戸の四脚門で、立派な木組みがなされた本格的な門建築が、素朴さと重みを伝えています。その近くでは、白い梅の花が、房総の本格的な春の訪れを告げていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年06月12日
- 更新日
- 2016年09月23日 10時 48分