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夏の大分・くじゅう「タデ原湿原」
Summer of Kuju Tadewara-shitsugen Wetland
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大分県の九重町にあるタデ原湿原は、飯田高原の長者原(標高1000〜1100メートル)に広がる草原のなかにあります。湿原をもつくっていて、山岳地にできた中間湿原としては、国内最大級とのこと。
タデ原湿原は四季それぞれに、可憐な野草が咲きます。なかには絶滅危惧種に指定されている野草も・・・。自然研究路として木道が整備されていて、ここから四季それぞれの野草をみることができます。ヌマガヤやミズゴケなどの湿地植物も。タデ原湿原は、ラムサール条約に登録された国際的に重要な湿地です。
この長者原は、九重連山への登山口として有名で、多くの旅行者や登山者たちでいつもにぎわっています。九州のドライブウエイを代表し、大高原を横断する「やまなみハイウエー」が、すぐそばを通ります。そして三俣山、久住、硫黄山などの峰々が、タデ原湿原を抱くように見守っています。また硫黄山やふもとの数箇所から立ち上がる温泉の白い湯煙が、旅情をかきたてます。
この10年間は、毎年のように、タデ原湿原を訪れ、これまで、よく整備された木道の遊歩道を散策し、写真を撮っていきました。高原の清んだ空気が吸い、風に触れながら、四季折々の草花を愛でながら、そして野鳥のさえずりを聞きながら。
今回は四季シリーズとして、夏の景色を集めてみました。紫のノハナショウブ、赤いヒメユリ、黄色のユウスゲ・ハンカイソウ・クサレダマ、そして白いオカトラノオやアソノコギリソウたち。これらの花に出会うたびに、また新しい発見を夢見て、足を運びます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年02月02日
- 更新日
- 2021年06月26日 11時 52分