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雪と氷に覆われた摩周湖の冬
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霧で有名な摩周湖は北海道の東部にあります。火山の噴火で出来た周囲が約20kmのほぼ楕円形のカルデラ湖です。千島火山帯に属し、湖面は海抜351mのところに位置し、水深は約200mとのこと。そしてこの湖には流入したり、流出する川がないため、世界有数の透明度を誇っていいます。紺碧の湖水として有名です。 今回、冬の摩周湖が知りたくて寒風の中、足をはこびました。春や夏では見られない風景を堪能しました。湖畔の半分が白一色に氷結した湖・・・。東南の岸に聳え、アイヌ語でカムイヌプリ(神の山)と呼ばれる摩周岳もその火口も、白い雪に覆われて光っていました。厳しい気候の中に、毅然としたその姿は、一層、男性的でした。
また摩周湖の中央部には、小さなカムイシュ島が静かに、つつましく・・・浮かんでいました。神秘な湖のなかで、女性的で可憐な小島・・・。声援を送りたくなります。 摩周湖は、湖水も急な傾斜の山壁も、四季おりおり、朝昼夕で、刻々と違った表情を見せてくれます。そうです。今回訪れた白い冬の摩周湖も、やはり素晴らしいものでした。
やがて春になると・・・、外輪山の林床で雪の下、眠りについている草木たちは、新しい芽生え、黄緑色の若葉で摩周湖を温かく見守ることでしょう。暖かい春風は、雪や氷を必ず溶かしてくれます。摩周湖を見ると、いつも時の流れに、想いが巡ります。(潮 信輔)
- 登録日
- 2011年01月02日
- 更新日
- 2017年05月14日 08時 50分