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初夏の登別温泉・爆裂火口跡の「大湯沼」と「奥の湯」
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大湯沼は登別温泉の地獄谷の北方にあって、日和山が噴火した時の爆裂火口跡です。周囲約1kmのひょうたん型の大規模な湯沼で、沼の表面は灰黒色・・・。深さ22mの沼底からは、約130度の硫黄泉が激しく噴出しているそうで、表面の温度も約40〜50度とのこと。それを反映していて、沼面は泡だっています。昔は底に堆積する硫黄を採取していたそうです。世界的にも類が無く、学術的にも貴重な湯の沼です。
「大湯沼」から約100m離れたところに、直径が約30mで円形の湯沼・「奥の湯」があります。この沼も、日和山が噴火した時の爆裂火口跡の一部。円錐形の沼底から灰黒色の硫化水素泉が噴出しているとのこと。沼の表面温度は、約75〜85度と高く、とくに沼の手前と中央付近の噴出が激しく、煮えたぎっていました。まるで湯釜のよう・・・。硫黄は底に蓄積せず、流出しているとのこと。そのためか、沼の岸に灰黒色の泥と泡と縞模様の筋が、行きつ戻りつしていました。
「大湯沼」と「奥の湯」は、世界的にも類が無く、学術的にも貴重な湯の沼です。まさに生きている地球を、実感させてくれます。同時に、自然の力強さを示しながら、見る人々に、時には勇気を与えてくれます。私は前に進む勇気を貰いました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年04月10日
- 更新日
- 2016年09月23日 11時 29分