TOP > テーマ別おすすめ画像 > 日南海岸「青島」の「日の出と海岸美」
テーマ別おすすめ画像
日南海岸「青島」の「日の出と海岸美」
日南海岸にある青島は、周囲が約1.5kmの小島で高さも6m程度の小さな島で、宮崎を代表する観光スポットです。 周囲は約一千万年か〜八百万年前にできた硬さの違う砂岩と泥岩の地層に囲まれています。それが永い年月をかけて、波風の侵食によって、洗濯板に似た独特な形状へ変化した岩を形成してきました。とくに干潮の際には、規則的に重なった地層が軽く傾き、傾斜をなして幾重にも連なり、沖合いまで約100mにも及ぶ素晴らしい景観となります。 また砂岩の表面も、波に加えて、小石や砂によって削られて、いろいろな模様が見られます。なお白い砂浜は、貝殻の砂で覆われています。
その岩の形状が、あたかも日本で古くから使われて来た洗濯板に似ていて、規模も大きいことから、付けられた名前が、「鬼の洗濯板(岩)」。 またこの小さな青島は、熱帯亜熱帯植物をはじめとする多くの植物が自生していて、国の特別天然記念物に指定されています。 島と周囲は南国の風情にあふれた魅力的な小島です。 青島の東端には、青島灯台が立っています。正式な標識名称は「日向青島灯台」。奇岩として知られている「鬼の洗濯板(岩)」の上にあって、それこそ海の水面付近に立てられた灯台です。波が灯台の基部を洗います。
辺りがまだ眠りについている未明、青島の近くから昇ってくる日の出を、時間をおってシャッターを押しました。ほんのりと青紫色に染まっていった空と朝なぎの水平線。やがて朝日が顔をだし始め、 海の色も薄紅色に・・・。そして橙色に輝く光の帯は、煌めきながらしだいに伸びて、こちらに近づいてきました。静かで、穏やかな風景でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年03月12日
- 更新日
- 2016年09月30日 10時 36分