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冬積雪の越前・那谷寺の「三重塔」と「楓月橋」
Three-storied pagoda and Fugetsu Bridge of Natadera Temple in winter
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那谷寺は石川県小松にあって、自然の摂理(自然智)の教えと白山信仰の寺です。717年に泰澄によって開創された古刹で、とくに986年に花山法皇が行幸の際、岩窟で輝く仏像に深く感銘を受けられ、その後、ご自身が居住されながら七堂伽藍を造営されたことで有名。山号は自生山、寺名は岩屋寺と称された勅願寺で、境内には多くの建物が、古い歴史を語っています。
1642年に建てられた三重塔は、方三間の三層で、扇垂木を使用しているとのこと。国指定の重要文化財に指定されていて、四方の壁面は唐獅子と牡丹の彫刻が。また内には鎌倉時代の作、胎蔵界大日如来を安置されているそうです。「楓月橋」は三重塔と「鎮守堂」・「展望台」とを結ぶ朱色の橋。山上鎮守堂よりの眺望は、境内一の絶景と云われています。じっさい展望台からみる奇岩遊仙境の眺望はみごとです。
今回訪れたのは、冬。シンシンと雪が降りゆき、「三重塔」も「楓月橋」も白い雪が積もり・・・、静寂に包まれていました。人影も少なく、雪の高さを増す中、塔と橋は相集いで凛としていました。そして赤い「楓月橋」の回廊や橋桁が、ひときわ映え、欄干も少しずつ雪の量を増やして行きました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年09月18日
- 更新日
- 2016年10月01日 10時 19分