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積雪の能登半島「白米の千枚田(棚田)」
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「白米の千枚田(棚田)」は、能登半島の日本海側にあり、日本の棚田100選に選ばれています。高洲山の山裾が日本海に落ち込むような急斜面を、長い年月をかけて切り開いて耕されて来た棚田・・・。わずか1.2ha余の面積に、1,004枚の田が耕作され、田一枚の平均面積は1.8坪とのこと。
日本海に向かってひろがる秋の段々畑。大小のそれぞれ形が異なる水田とあぜ道が描く造形美・・・。すぐそばの海岸に打ち寄せる白波と呼応している姿が人々を惹きつけます。そこには厳しい自然、長い歴史と人のロマンが農業遺産として、映し出されています。
今回、秋の千枚田が冬はどのような姿を見せてくれるのか?・・・、に会いたくて、能登半島まで足を運びました。日本海から吹きつける冷たい季節風に両手は痛いほど。三脚の揺れを左手で押さえながら、右手でシャッターをきりました。雪が千枚田の畦に積もり、大小の各々の田をくっきりと浮かび上がり・・・、一つ一つが、個性を主張しているかのようでした。それぞれの田に声援をおくりました。曲線を描く、あぜに仕切られた積雪の「白米の千枚田」・・・。その幾重にも重なる美しい姿に、あらためて感動しました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2011年02月17日
- 更新日
- 2016年10月02日 11時 21分