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秋・紅葉期の永平寺(その1)「山門・中雀門・回廊・大庫院」
Autumn scenery of Eiheiji Temple in Fukui pref.(part 1)
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永平寺は1244年に道元禅師によって開かれ坐禅修行の道場で、現在は曹洞宗の大本山となっています。山号は吉祥山。三方を山に囲まれ、多くの老杉に囲まれた静寂な深山幽谷の地です。七堂伽藍を中心に多くの建物群があります。秋の永平寺は澄んだ大気に包まれ、常緑樹の杉林や裏山の森の間から、黄葉や紅葉の樹木が映えて見えます。
山門は仏の世界に入る関門とみなされ、永平寺最古の建物とのこと。楼閣門となっていて、両側には仏教の守護神である四天王が安置されています。中雀門は、入母屋造で銅板葺の腰屋根を持つ二重門で、山門と仏殿の中間に位置しています。下層は幹唐破風をもっていて、彫刻装飾も多く認められます。この中雀門から左右に横につながるのが一文字廊で、規則正しい石床が敷いてあります。また長い急な勾配の回廊もあり、ピッカピカに磨かれた厚い板の階段となっています。そして大庫院。食事を司る台所や賓客の接待の間などがあり、入口の右側の柱に掛かっているのが、永平寺の名物「大すりこぎ」・・・、先は節くれ、すり減り、時代を語っています。
秋の永平寺は、門も回廊も、建物もピリッとした空気と威厳に満ちています。(潮信輔)
- 登録日
- 2017年10月10日
- 更新日
- 2018年11月13日 11時 24分