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秋の秋吉台と植物たち
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秋吉台は日本で最も広大な石灰岩台地です。約3億年前、海の中でサンゴ礁として誕生し、長い間の地殻変動で陸上に、山として出現したものです。気が遠くなるほどの年月をへて・・・、変化に富むカルスト台地になりました。
雨水はカルスト台地でドリーネ(凹み)を造り、さらに大地の下に多くのいろいろな奇観に富んだ鍾乳洞を造りあげています。秋吉台の高原には、地球の営みの歴史が、濃く流れています。
なだらかな高原にあたかも羊が群れるように、白い石灰岩が数多く露出している羊群原。その間には野草が茂り、目を楽しませてくれます。そして四季折々の野草とが織りなす景観・・・。素晴らしいの一語です。
カルスト台地の高原は、秋がよく似合います。白い石灰岩のそばで咲く、薄紫色の釣鐘人参、藤袴や野菊の花たち。また薄紅色のコスモス、萩やクサギの花たち・・・。アオツヅラフジやノブドウなどの秋の実たちも、秋風にそよぎます。青く澄んだ空には、白い浮雲がながれ・・・、少しひんやりとした秋のカルスト台地に、秋の風情は、毎年やってきます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年02月10日
- 更新日
- 2016年09月30日 15時 48分