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南伊豆「爪木崎」の春と秋
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爪木崎は南伊豆の須崎半島にある風光明媚な岬です。海に突き出た広い草原台地で、冬は野生のスイセン群生地として有名です。太平洋に突き出すような崎には、白い爪木崎灯台が存在感を誇っています。また淡く染まった水平線から海岸の方へ目を移すと、入りくんだ海岸線や規則正しい幾何学模様をした柱状節理の岩礁が、白波を立て続けています。 春は3月の早朝と、秋は10月の夕方に訪れました。
まず初春の早朝。東の空に朝日の名残りをとどめ、海岸に面した丘には、白いスイセンの花が少しですが、なごりを惜しむように、海風に揺れていました。また春の花である薄紫のスミレやハマダイコンの花が、咲いていました。
秋には涼しい海風に身をまかせながら、岬の斜面をよく見ますと、ススキの穂が決まった方向に頭を振っていました。そしてその中で、ノイバラの赤い実たちが、少し暖かい気分を運んできました
岬の海岸は、春も秋も、人影もない静寂に包まれていました。ただ磯に打ち寄せる波音のくり返しが・・・。半島に落ち行く夕日、染まりながらも変化して行く雲の流れ・・・。いつも爪木崎は季節にそって、それぞれの美しさで迎えてくれます。 (潮 信輔)
- 登録日
- 2011年10月26日
- 更新日
- 2016年09月23日 14時 11分