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夏緑 の能登半島「白米の千枚田(棚田)」
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「白米の千枚田(棚田)」は、能登半島の日本海側にあり、日本の棚田100選に選ばれています。高洲山の山裾が日本海に落ち込むような急斜面を、長い年月をかけて切り開いて耕されて来た棚田・・・。わずか1.2ha余の面積に、1,004枚の田が耕作され、田一枚の平均面積は1.8坪とのことです。
四季に応じて、それぞれの姿を見せてくれる千枚田。夏の風情に出会いたくて、梅雨明けの7月中旬に訪れました。夏草が刈られた白っぽいあぜ道に区切られて・・・、稲の緑葉は美しい姿で、出迎えてくれました。暑さも忘れ時折、日本海からの潮風が、汗を鎮めてもらい・・・、そして緑の葉もチラチラと揺れていました。すぐそばの海岸に白波が打ち寄せ、深緑の葉と呼応しているようでした。
日本海に向かってひろがる夏緑の棚田。幾重にも連なる大小それぞれの緑の水田。あぜ道が描く曲線の造形美・・・。そこには長い歴史と人のロマンが、農業遺産として、映し出されていました。農村の美しい原風景として、農業文化を継承する景色として、いつまでも残していってほしいと願います。(潮 信輔)
- 登録日
- 2011年08月26日
- 更新日
- 2016年10月02日 11時 19分