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紅葉期の北海道「倶多楽湖(クッタラ湖)」
倶多楽湖(くったら湖)は、北海道南西部の白老郡にあるカルデラ湖で、支笏洞爺国立公園の特別区域に入っています。登別温泉の東方で約2kmの位置にある直径約3kmのほぼ円形の湖で、周囲8kmほどの比較的小さな湖・・・。流入したり流出する川がないため、水質はきわめて良く、透明感にあふれた清らかな湖です。 小さいながら水質が全国一位、透明度は摩周湖に次いで2位とされています。 この美しい湖にも、約8万年から4万5千年前までの長い歴史があります。倶多楽火山は玄武岩〜安山岩の成層火山帯で、複数の火口で火砕流を伴う大規模な噴火を繰り返し、約4万年前までの活動で倶多楽湖ができたとのことです。 現在、最大の水深は148mで、湖面の標高が258m。 カルデラ湖らしく摩周湖と同様に、湖の周囲は、急な外輪山の崖に取り囲まれています。ただ、摩周湖と違って、倶多楽湖は湖岸までおりることが可能。しかし、湖畔に降りることができるのはレイクハウスの建っている場所だけです。レストハウスにはボートの乗り場があります。
秋、この静かな湖の周りは、黄葉や紅葉の木々で包まれます。寒さを含んだ秋風は、湖面にさざ波をたてながら・・・、水辺の小石を揺らします。湖畔のイチイの木では、常緑の葉に囲まれて透明感のある赤い実を付け、一瞬の暖かさを感じさてくれました。また落葉の上には、ナナカマドの赤い実をつけた小枝が重なっていて、深まって行く秋を示していました。
また、湖畔を離れた扇形展望台から倶多楽湖の全景を見下ろすと、この美しいカルデラ湖は、秋模様に包まれて・・・、静かさが一層ました神秘的な姿で、見送ってくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年05月08日
- 更新日
- 2018年08月12日 17時 40分