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春・桜の角館「武家屋敷通り」と「桧木内川」
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秋田県の仙北平野にある角館町は、三方が山々に囲まれ、また玉川と桧木内川に沿いに市街地が広がる静かな町です。歴史ある武家屋敷が並び、「みちのくの小京都」と呼ぶにふさわしい、落ち着いた風情と情緒を漂わせた城下町です。とくに「内町(うちまち)」は、築200年に近い、古い武家屋敷群や土蔵が数多く建ち並んでいて、国の重要伝統的な建造物群保存地区の指定を受けています。この通りには、黒板塀に垂れ下がるしだれ桜が続きます。また、桧木内川に沿いにも、古い桜並木が続き、河原の四季の移ろいを見守っています。
春、武家屋敷通りは、ピンク色のシダレザクラで、桧木内川はソメイヨシノの並木で包まれます。桜たちは、寒さが残る小雨に濡れて前日はまだ蕾でした。しかし翌日、急に天気は回復して、春の陽を受けて、朝は3〜5分咲きに・・・。そして夕方には、7分咲きになって春風に揺れていました。明日は、満開になるでしょう。
武家屋敷通りのシダレザクラは、白い漆喰の土蔵や黒い板塀から身を乗り出し、春を待っていた人々に語りかけ、心を温かくします。黒い板塀や赤いポストの上で春風に揺れ続けていました。
桧木内川の土手では、ソメイヨシノの並木が川の流れに沿って、なだらかな曲線を描いては、家族や恋人たちに暖かい声援を送っているようでした。河原では、土筆やタンポポ、フキノトウ、菜の花たちも、春風にそよいでいました。
角館は街並みも川も、待ちに待った春の暖かさに満ちていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2012年07月03日
- 更新日
- 2016年09月23日 10時 40分