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秋・紅葉の角館「武家屋敷通り」
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秋田県の仙北平野にある角館町は、三方が山々に囲まれ、また玉川と桧木内川に沿いに市街地が広がる静かな町です。歴史ある武家屋敷が並び、「みちのくの小京都」と呼ぶにふさわしい、落ち着いた風情と情緒を漂わせた城下町・・・。とくに「内町(うちまち)」は、築200年に近い、古い武家屋敷群や土蔵が数多く建ち並んでいて、国の重要伝統的な建造物群保存地区の指定を受けています。この通りには、黒板塀に垂れ下がるしだれ桜が続きます。また、桧木内川に沿いにも、古い桜並木が続き、河原の四季の移ろいを見守っています。
秋、武家屋敷通りは、黄葉と紅葉に包まれます。黄色く染まった天然記念物であるカシワとシダレザクラ、そして赤く燃えるカエデの紅葉を抱いた枝たち。秋の装いを纏った木々が、白い漆喰の土蔵や黒い板塀から身を乗り出し、訪れる人々に語りかけます。赤いポストも黒塀に映え、傍の細い水路は、落葉を浮かべながら、ゆっくりと流れていました。秋の角館は懐かしい風情に満ちて、時が通りを静かに・・・、静かに流れています。(潮信輔)
- 登録日
- 2012年06月26日
- 更新日
- 2016年09月23日 10時 44分