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夏の上州・榛名神社の「参道風情」と「三重塔」
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榛名神社は、赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つとされる榛名山の神を祀る神社です。榛名山麓の中腹に建立され、創建より1400年もの歴史を持った由緒ある古社で、徳川時代の末に至るまで神仏習合の時代が続きました。その後、明治初めの神仏分離の改革によって榛名神社として独立したとのことです。そして現在、参拝客、観光客が多く訪れ、榛名湖と並び、群馬県を代表する観光ポイントの1つになっています。 随身門をくぐって境内に入ると、石畳の参道は、老杉に囲まれた静寂で神秘的な雰囲気に包まれています。参道脇の苔むした石垣には、紫色のイワタバコが咲いています。また道にそって、白いヤマユリの花、青紫のタマアジサイ、淡い黄緑のウバユリの花たちが微笑みます。そして所々に立っておられる七福神の銅像・・・。力をくれます。
参道も長く歩き、上り坂になる手前に、銅板葺きの三重塔があります。ふつう三重塔というのはお寺にあるものですが、神仏習合の名残を留める建造物で、現在は神宝殿とも呼ばれています。近くには茶褐色の巨岩が聳えていて、朱塗りの三重塔(神宝殿)の神仏と一体化しています。森閑とした杉林の彼方から、渓流の音に乗って野鳥のさえずりも聞こえてきました。17年ぶりに訪れた榛名神社は、静けさが身を包みこみました。{潮 信輔)
- 登録日
- 2012年10月29日
- 更新日
- 2016年09月21日 12時 27分