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春・新緑期の大興善寺
Daikouzen-ji Temple in spring
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佐賀の基山町にある大興善寺は、天台宗別格本山で、1300年の歴史がある古刹です。奈良時代に創建され、その後の戦乱に伴う栄枯盛衰を経た寺院・・・。四季それぞれ周囲の自然と調和した美は、訪れた人々の感動を呼びます。
春、新緑に包まれた境内、茅葺き屋根の本堂、鐘楼、ゆっくり回る水車が気分を清々しくしてくれます。また竹垣の坂道を昇って裏の森に入ると、日本庭園や仏像などが迎えてくれます。
とくに春の大興善寺を代表するのがツツジ・・・。大正時代から植え始められたツツジは見事で、今は全国的に「つつじ寺」の愛称で知られています。 まず急勾配で長い石段の参道の両脇には、色とりどりのツツジが咲いて、人々を招きます。そして裏山に入ると、約5万本のツツジが、本堂の裏手に広がる山や森林に咲き乱れています。
一番人気は、山の斜面全体を覆う「一目一万本」と呼ばれるツツジ園・・・。森の緑を背景にして、白、ピンク、紫、朱、赤色のツツジが映えます。国内最大の規模といわれ、満開で染めあげられた景観は見事。ひんやりした杉林を通して、ツツジの甘い香りが漂って、時々、ウグイスが色と香りに誘われるように囀りました。 そして楽しい想い出も、運んでくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年01月24日
- 更新日
- 2017年10月05日 08時 46分