癒し憩い画像データベース/九州がんセンター

老神峡谷は片品川の中流域にあって、深くて変化に富んだ渓流が、周りの山々や岩壁とよく調和しながら、四季折々の景観を見せてくれます。そしてこの渓谷の両岸に立ち並ぶ老神温泉の旅館群。老神温泉は大正末期に日本温泉百選にも選ばれた、歴史ある名湯の温泉郷です。渓谷に架かる吊り橋や小径で老神温泉と書かれた提灯・・・。これらは渓流の音と共に、四季の訪れを現します。

秋の老神渓谷は。黄葉や紅葉に囲まて、はっきりと秋の装いを示していました。秋の風情にとっぷり浸かりながら、重なり合う山々、森林、渓流や川面、高台に建つ旅館そして惜別の建物跡・・・。渓谷の山から、河床から吹いてくる秋風に枝から離れた葉たちが、風の中を舞い遊んでいるようでした。これらも時の流れを語っています。まぎれもない秋の風情がありました。年月の流れは渓流に、紅葉に、そして人の旅にも寄添っています。潮 信輔）