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新緑〜緑葉期の九重「九酔渓」
Kyusuikei ravine in spring and early summer
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九酔渓は大分県玖珠郡九重町にあって、飯田高原とやまなみハイウェーに通じる県道40号線沿いの渓谷です。別名“十三曲がり”と云われるように、つづら折りの峠道が約2kmもつづき・・・、四季折々の渓谷美はみごとです。鳴子川の清流、両岸にそびえ立つ断崖、それらに季節の変化が訪れます。 また、滝街道とよばれるように、約10ヶ所の滝があり、その中でも「天狗の滝」は有名です。峠の途中に「桂茶屋」があり、ヤマメの塩焼き、焼きだんご、などを楽しむことが出来ます。
春、まだ寒さが残る「桂茶屋」には、囲炉裏の赤い炭火が・・・。そばには串団子や岩魚がゆっくりを焼け、香ばしい匂いが漂います。手をかざし、暖をとりながら渓谷を眺めると、外はすでに新緑に萌える候・・・。森も断崖も鮮やかな緑に覆われ、いくつもある滝は、それぞれの姿で、岩や草木を濡らしながら、春の訪れを喜んでいます。そして夏になると新緑は濃くなって、渓谷にも涼風が頬を撫でて行くようになります。
周辺の地表では、ヤブレガサが頭を持ち上げ、ヒトリシズカ、ユキザサが白い蕾を膨らませ、ハルリンドウが薄青色の花を咲かせていました。また渓谷を渡る風が、野鳥のさえずりを呼び、懐かしい想い出も運んでくれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2020年03月21日
- 更新日
- 2020年03月21日 13時 25分