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春〜夏の宇佐神宮
宇佐神宮は、大分県の宇佐市にある神社で、全国に約44,000社ある八幡宮の総本社です。創建時から仏教文化と、我が国特有の神道が習合した宮寺形式をとり、広大な山麓に往時は多くの堂宇が所在していて、今もその名残を留めています。国の史跡である境内には、本殿をはじめ建造物16棟等が、国の重要文化財に指定されています。
春から夏、宇佐神宮は新緑に包まれ、一層、清らかさが増します。西参道からの入口にあたる寄藻川に架けられた神橋は、木造の屋根が付いた廊下橋です。昔、呉の国の人が架けたともいわれることから、呉橋と呼ばれ、大分県の有形文化財になっています。何回も修理が加えられていますが、向唐破風造りで、桧皮葺の屋根を持ち、太鼓状に弧をなしています。橋のたもとには、桜が満開で、川ぶちには黄色いウマノアシガタが咲き、川にはサギが魚を探していました。
緑の参道を歩けば、野鳥の囀りが赤い鳥居を渡って聞こえます。夏には、森から蝉しぐれが・・・。やがて桃山風の朱塗りの豪華な西大門が見え、門をくぐると上宮へ。
上宮は正面のひときわ高い朱塗りで壮麗な楼門(勅使門)が目立ちます。その左右から回廊で囲まれた神域となっていて、左から一の御殿、二の御殿、三の御殿が並んで本殿の3棟を形成しています。白壁に朱塗り柱が映えて、そり反りの屋根は桧皮葺で威厳に満ちています。
その他にも、広い宇佐神宮には、随所に老巨木の神木、井戸(神井)、神の山である大元神社遥拝所などがあり、神気に覆われて、心を癒してくれます。そして池には青色や黄色のアヤメが、道端では薄紫色のアザミやニワゼキショウなどの野草たちが、優しい姿で目を癒してくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年01月26日
- 更新日
- 2016年10月01日 16時 47分