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新緑期の乗鞍高原「牛留池と周辺」
Spring scenes from Ushidomeike Pond in Norikura Highlands
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信州の乗鞍高原には多くの景勝地があり、春夏秋冬それぞれの魅力で、人々を惹きつけます。その一つにあげられるのが、標高1580m、乗鞍岳の噴火によって出来た「牛留池」。乗鞍国民休暇村から数百メートルの所にある溶岩台地の窪地に生じた小さな池ですが、素朴な原生林にかこまれ、四季折々の風情に満ちています。この「牛留池」の周りは、細い散策路が整備されています。
今回訪れたのは6月の初めで、新緑期の原生林は、萌黄色の葉に覆われていました。そして森の中にある牛留池の縁に設けられているのが、すべて木材でできた展望所。そこからは乗鞍山の7つの岳が、連なって眺めることが出来ます。これらの壮麗な山並みは、白い残雪と土色の山肌が混ざって、季節の変化を示していました。またこの池の周辺や森の中で、いろいろな色の花たちが、暖かくなった気配を感じ取りように、咲いていました。白いミズバショウ、ヤブデマリ、紫色のショウジョウバカマ、ピンクやオレンジ色のツツジたち・・・。原生林の中、新緑の森に囲まれた木道や木の根道をゆっくり歩きながら、多彩な色の草花や変わった姿の幹に驚かされます。このちっぽけな池は、いつも逍遥する人々を魅了します。(潮 信輔)
- 登録日
- 2023年05月15日
- 更新日
- 2023年05月15日 16時 52分