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紅葉期の湖東三山「金剛輪寺(山門、参道、石仏群、明壽院)」
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金剛輪寺は琵琶湖の東にある寺院で西明寺、百済寺とともに湖東三山の1つに挙げられています。天台宗の寺院ですが、奈良時代の僧・行基の開基といわれている名刹です。とくに本堂は、入母屋造り、檜皮葺の仏堂で、中世の天台宗の代表的な寺院として、国宝に指定されています。鈴鹿山脈の西山腹にあって森に囲まれた境内には、平安時代から戦国時代の栄枯盛衰を語る多くの寺院建築物が立っています。風格ある姿を見せる二天門(重文)、鐘楼、三重塔(重文)は、風格ある姿を見せます。
今回訪れたのは秋、まずくぐる山門は別名が黒門・・・、門には大きな提灯が下がり、その先は緑の苔が美しい長い参道が続きます。道のわきには、色とりどりの布や風車を抱いた小さな石仏群が、いつまでも長くと並び、坂道の風情を高めています。
紅葉の森を逍遙すると、本坊である明寿院が迎えてくれます。そこには池泉回遊式の庭園が、見事な秋模様に包まれていました。楓を主とする黄葉や紅葉、苔むした石組み、飛び石を飾る落葉たち、竹林からの木漏れ日・・・、静かな落ち着いた秋模様でした。
山門、参道、石仏群、明壽院は、森閑とした金剛輪寺の秋の風情を語り、訪れる人々の身と心に、安らぎを与え、明日への力を育んでくれます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2013年09月09日
- 更新日
- 2016年09月12日 15時 30分