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富士五湖の一つ「本栖湖」の夏・冬・春
Three seasons of Lake Motosu、one of Fuji Five Lakes, in Yamanashi prefecture
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富士五湖とは、山梨県側の富士山麓に位置する五つの湖で、山中湖、河口湖、西湖、精進湖、本栖湖を総称して富士五湖といいます。いずれも富士山の噴火による溶岩によってせき止められてできた湖で、五湖すべてが世界文化遺産に登録されています。
本栖湖(もとすこ)は富士五湖の一つで、五湖のうちで最も西の端に位置し、また最も大きな湖です。水深が約121mと深く、かつ湖面は海抜900mの高さにあり、冬でも水温が4℃以下に下がらないため、凍結しません。千円札の裏側に描かれている富士山は、この本栖湖から見た景色であることから、多くの人々が訪れる景勝地です。
夏の本栖湖は周りが緑の森に囲まれます。湖面も静かな日々が多く、涼風を求めて湖岸には小型の舟や人々が夏を過ごします。やがて冬、寒気のため湖面から水蒸気が霧となって昇り、上空で雲となり速く流れて行きました。富士山は全体が積雪をまとい、真っ白の姿を湖面に映します。静寂の極みの中、時どき陽光が湖面で輝いていました。
そして春、遠望の富士山は雪に覆われていましたが、本栖湖の岸辺ではコブシが蕾から白い花弁を開き、もえぎ色の若葉と共に、湖面を渡りくる春風に揺れていました。そして丸みを帯びた白い雲たちが、青くて静かな水面を、ゆっくりと移動していました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2021年06月12日
- 更新日
- 2021年06月12日 15時 33分