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緑陰期の真庭「神庭の滝」
Kannba water fall in green leaves period
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神庭の滝(かんばのたき)は、 岡山県の真庭にある滝で、日本の滝百選にも選定されています。旭川の支流で星山(1,300m)を源流とし、幅20mの断崖絶壁を落下する落差110メートルの豪快な滝で、西日本で最大級・・・。白布をまとったように流れ落ち、神秘的な美しさを見せてくれます。滝の中央には黒い岩が突起していて、滝が岩にあたって水しぶきが生じ、その姿が水しぶきに逆らって昇る鯉に似ていることから、「鯉岩」と呼ばれているそうです。
また滝から約200メートル下った渓流の傍に、「玉垂の滝」があります。屋根の形をした大きな岩から、数十もの細い筋となって、あたかも雨のしずくの様に落ちるような可憐な滝です。そして苔むした岩の縁から、時には粒状に光り落ちる水滴・・・。優しい「玉垂の滝」です。
今回訪れたのは9月の初旬。まだ夏の暑さを残し、森は深い緑色に包まれていました。「神庭の滝」と「玉垂の滝」も、緑色を背景にして、白い滝筋が目立って見えました。周り一帯が岡山県の自然公園となっています。
なお峡谷を形づくる地質は石灰岩を主体とし、その中を滝からの渓流が奇岩を生んでいます。そして渓谷の森は、カエデ、カツラやケヤキなど種々の樹木が濃い緑色に繁って・・・。とくに森や渓流の傍に多く自生しているカエデの緑葉は、渓谷を渡って来る風にそよいでいました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年12月25日
- 更新日
- 2017年10月23日 18時 13分