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秋・黄葉期の奥日光「湯ノ湖・湯滝」
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奥日光の「湯ノ湖」は栃木県の北西部にあって、白根山の東の麓に位置する標高1478mの高所にある周囲約3kmの湖です。三岳山の噴火による溶岩流で造られた湯川の堰き止め湖。湯元温泉に接し、湖底から温泉も湧き出ています。三方が山に囲まれて、風の影響を受けにくいため、静かな湖面で有名です。周囲の山や森影を映した澄んだ湖面は、神秘的な雰囲気に満ちています。
また 「湯滝」は「湯の湖」の南端にあって、華厳の滝、竜頭の滝と並んで奥日光三名瀑の一つです。落差70m、幅25mで、なだらかな溶岩流が固まった大岩壁を滑り落ちる豪快な姿、滝壺近くにある観漠台から、しぶきを受けながら見上げる瀑布は、雄大で見事です。
今回、訪れたのは晩秋の「湯ノ湖」と「湯滝」で、夜明け直ぐの早朝でした。湖畔には若い中学生が集い、平たい石を選んでは湖面に水平になるように投石していました。湖面に当たっては、跳ね返り、中にはツーツーと6〜7回も水面を滑って行きました。朝かぜは湖面に小波を運び、雲間からの淡い光が水面にゆれて・・・、静寂があたりを包みました。湖を囲み草津方面に通じる金精峠には、昨日の残雪が照っていました。
「湯ノ湖」の脇に歩を進めると、滝音が聞こえてきます。滝口からは白い飛沫を上げながら、滝が巨大な岩壁を下ります。そして滝壺にある観漠台から全体を見上げると、上から落ちてくる豪壮な滝筋が・・・。近くの森は、落葉と枯葉の秋木立になり、そのぶん滝の全貌がよく見えます。木々の梢には、赤褐色のくすんだ紅葉が残り、滝にわずかな彩りを添えていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年04月15日
- 更新日
- 2017年07月23日 12時 21分