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冬・積雪期の会津若松城「天守閣と本丸風情」
Aizuwakamatsu Castle in winter
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会津若松城は、天守閣があたかも鶴が翼を広げた様な美しい姿をしていることから、別名「鶴ヶ城」と呼ばれています。 戦国時代から多くの大名が治め、その規模と威容から東日本で有数の城郭と見なされてます。 幕末の戊辰戦争での戦いは、1ヶ月に及ぶ籠城戦と白虎隊の悲劇を含め、永く語り継がれてきました。
白壁の五層五階の秀麗な天守閣が、歴史を気高く語っています。また本丸内には松の木が多く植えられていて、茶屋「麟閣」の風雅とともに、「鶴ヶ城」に趣を与えています。
冬の会津若松城は雪にすっぽりと覆われていました。本来より白の漆喰が塗りこめられた天守閣は、積雪の中に溶け込み、青空に凛として立っていました。
それらの中を、雪つりがなされた常緑の松が、ところどころ顔を見せ、枝から時折、粉雪を舞い落としていました。 また本丸にある茶屋麟閣の築地塀も、そして藤棚も氷雪越しに天守閣を見上げ、風情の一翼を担っているようでした。会津若松城は、四季の移ろいを語りながらも、堅牢、秀麗、風雅を色濃く感じさせる風格ある名城です。積雪の天守閣はひときわ、歴史に裏付けされたその意志を人々に伝えているようです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年08月23日
- 更新日
- 2016年09月07日 11時 58分