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春・新緑期の深耶馬渓「一目八景」
Spring of Sinyabakei ravine in Oita prefecture
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耶馬渓は、大分県にある山国川の上流と中流の領域、およびその支流域を中心とした渓谷です。広い領域を占めているために、ふつう、本耶馬渓、裏耶馬渓、深耶馬渓、奥耶馬渓などに分かれています。それぞれ奇岩や奇峰が林立し、四季にそって特色ある美しい景観を見せてくれます。日本の三大奇勝や新日本三景の一つに選ばれているとのことで、秋の紅葉時は特に有名・・・、多くの人々が訪れます。
深耶馬溪は、耶馬渓でも一番の景勝地ともいうべき「一目八景」があるところです。群猿山、鳶巣山、仙人ヶ岩、夫婦岩、烏帽子岩など、8つの峰や奇岩が一望できることから、「一目八景」の名が付けられています。
今回訪れたのは春。峰や奇岩の周りは、芽吹きの木々で、ほんのりと煙って見えました。その中で黄緑色の樹木と白い桜の木が点在して、春の到来を告げていました。谷川の両岸は早緑に染まり、さらさらと水音を奏で、川魚が跳ね・・・、道の面した水車も、呼応するかのように、苔むした軸板と受け板を静かに回し続けていました。家並みの傍や庭には、ハナカイドウの赤紫色の蕾、白色のジンチョウゲ、薄紫色のハナダイコンたちが、春の風情を語っていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年07月23日
- 更新日
- 2017年10月05日 08時 44分