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屋久島の自然ー「千尋の滝」と「大川の滝」ー
屋久島は、鹿児島県の大隅半島の南方向で、約60kmの距離にある島 です。島のほぼ全域が山地であり、1,000mから1,900m級の山々の連なりなり、美しい自然が残されていて、洋上アルプスなどと呼ばれています。島の中央部の屋久杉が自生する原生林や西部林道付近など、島の面積の約20%が,1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。
島は急峻な山々が連なり、また日本一を誇る雨量のため、長い年月を経て浸食が進んだ結果、深い渓谷が刻まれ、多くの滝と渓流があります。
「千尋の滝」は、屋久島の三大銘瀑の一つです。この滝は約200m×400mもある花崗岩の巨大な一枚岩を、落差80メートルの滝筋となってが流れ落ちています。千人が両手を広げたほどの大きさがある岩を流れるということから、「千尋の滝」との名がつけられたとのこと。今回訪れたのは小雨で、展望台からみると、V字型の濡れた巨大な花崗岩を従え・・・、豊富な水量で真っ直ぐに落ちる瀑布は、勇壮でした。近くに聳えるモッチヨム岳(標高940メートル)は、雨雲に見え隠れし、そこからの霧雨の流れが、ゆっくりと千尋の滝の方へ流れて行きました。展望台の傍の疎林では、センリョウの黄色い実も、濡れて光っていました。
「大川の滝」は落差88mもあり、屋久島で最大級の滝で、日本の滝100選にも選ばれています。滝は 通常、左右2本の水筋となって、堆積岩が熱変成してできたホルンフェルスの大きな岩盤を流れ落ちて来ます。滝壺から吹きあがる水しぶきごしに、真下から見上げるその姿は迫力満点・・・。周りは照葉樹林に覆われ、滝からの渓流が傍で咲く黄色いツワブキの花を揺らしていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年07月16日
- 更新日
- 2016年09月12日 13時 03分