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屋久島の自然ー「屋久島灯台」と「いなか浜」ー
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屋久島は、鹿児島県の大隅半島の南方向で、約60kmの距離にある島 です。島のほぼ全域が山地であり、1,000mから1,900m級の山々の連なり、美しい自然が残されていて、洋上アルプスなどと呼ばれています。島の中央部の屋久杉が自生する原生林や西部林道付近など、島の面積の約20%が1993年にユネスコの世界遺産に登録されました。
「屋久島灯台」は島の西側で、永田岬の突端にあります。明治30年に設立され、海上の安全を守り続けている無人灯台ですが、口永良部島と屋久島の間を通過する、多くの船の安全を守り続けています。訪れたのは夕方でしたが、灯台の下には海岸が広がり、花崗岩からなる岩礁に白波が打ち寄せ続けていました。目を遠くへ向けると、雲間から射し込む光の輪が海面を明るく浮かび上がらせていました。しばらく眺めていると、曇り空が薄まり、オレンジ色のすだれとなって、海面に落ちて来ました。なんとなく夕方の旅情を深める景色でした。
この永田岬の近くにはアオウミガメが上陸し、産卵することで有名な「いなか浜」があります。数少ない砂浜で、2005年にラムサール条約に登録されています。ちびっ子の海亀が小さな手足で、砂浜を懸命に掻きながら、渚へと向かう姿に応援をしたくなります。いつの日か母親となって・・・、再び故郷の「いなか浜」に戻って来てほしいものです。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年09月12日
- 更新日
- 2017年10月23日 18時 21分