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屋久島の自然ー「栗生沿岸海域公園」と「安房海岸」
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屋久島は、鹿児島県の大隅半島の南方向から、約60kmの距離にある島です。島のほぼ全域が山地であり、1,000mから1,900m級の山々の連なりなり、美しい自然が残されていて、洋上アルプスなどと呼ばれています。島は温帯の地域に位置していますが、2,000m近い山岳があるため、日本国内において積雪が観測される最南端となっています。そこには温帯から亜寒帯に及ぶ多種、多様な植物群が自生しています。また屋久島は花崗岩からなる島ですが、海側には堆積岩が分布していて、場所によってはサンゴ礁海岸も混在しています。
「栗生海中公園」は屋久島の南西部に位置し、満潮時に海水につかる部分が、干潮時には陸に出た海水が残る部分が多く存在します。黒潮の影響を受けたサンゴからできる”石”や”砂” が堆積してできた岩礁海岸・・・。美しい景観を見せてくれます。訪れた時、雨上がりの虹が海岸から山側にかかっていました。
「安房海岸」は干潮時に陸が顔を出たときに、海水が残る多くの潮どまりの地形(タイドプール)として有名。この潮どまりには、多くの小さな海洋生物が見られます。亜熱帯と温帯の魚類や生き物が入り混じり・・・、多様な生態系が見られ、磯の生きものを観察する絶好の場所となっています。また岩の表面は、凹凸や行き交う線が幾何学的な模様をつくり、しばし見とれました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年08月22日
- 更新日
- 2016年09月12日 11時 46分