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新緑期の湖東・西明寺ーその1−「参道、千年杉、二天門」
Saimyoji Temple in the new green season - Part 1 - "The approach, the millennium cedar, and the Nitenmon Gate"









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西明寺は琵琶湖の東、鈴鹿山脈の西山腹に位置する古寺です。山号は龍応山。平安時代の834年に、仁明天皇の勅願により開創された寺院で、金剛輪寺、百済寺とともに「湖東三山」(天台宗)の1つに数えられています。昔は、山内に17の諸堂、300の僧坊があったとのこと。今もその面影がつよく残っていて、「日本100の古寺」「近江水の宝」に選ばれている古刹です。
今回訪れたのは春。山門をくぐると、長い参道が続きます。その多くは坂道になっていて、石段や石畳の参道が・・・。そして道の両脇には、ピンク色のサクラや新緑の木々が、迎えてくれました。
数百メートル歩くと、急な石段の先に、緑の葉に囲まれた二天門が見えてきます。そしてその右手前に、二本に分かれた大きな杉の木が、真直ぐ、すっきりと伸びています。これが西明寺の霊木である「夫婦杉」、別名は「千年杉」。もともと2つあった杉の木が、根元で寄り添うように育ち一本になったとのこと。
夫婦杉に手をあて心で祈って、石段を一歩一歩進んで行くと、すぐ柿葺の八脚門を持った二天門へ。室町時代の初期に建立されたもので、重要文化財に指定されています。両脇で迎えてくれる増長天と持国天。また大きな草鞋が掛けてあり、つつがない旅を願っています。この二天門をくぐると、本堂、鐘楼、三重塔が、眼に入って来ます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2025年03月26日
- 更新日
- 2025年03月26日 06時 47分