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冬・積雪期の京都・清水寺「門前町と仁王門、参道風情」
Temple town,path,gate of Kyoto Kiyomizu-dera Temple in winter
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清水寺は、京都市東山区清水にある寺院で、山号は音羽山です。奈良末期の778年に開山され、都が京都に移された平安遷都後に、坂上田村麻呂が仏殿を建立したと伝えられています。その後、戦乱や栄枯盛衰を経ましたが、京都の文化を伝え続けて来ました。現在の建物の多くは、1630年代に徳川三代将軍の家光の寄進によって再建されたものとのことです。
今回訪れたのは冬。まず京都文化を伝える門前町を左右を見ながら歩きました。扇子や色とりどりの小袋などの土産店や休み所、お寺などが連なる参道の門前町風情・・・。街角にはナンテンの赤い実が、冬の到来を告げていました。
つぎに坂道を進むと・・・、東山の音羽山を背として、境内の入口に建つ朱色の仁王門が見えてきました。仁王門は重要文化財に指定された朱塗りの門で、檜皮葺きの入母屋造り、三間一戸の楼門です。冬の青空の下、仁王門の朱色が一層映えて見えました。
そして手に息をかけながら、雪が積もった境内の参道を歩いてゆくと、赤いよだれかけを付けた小さな石仏さんたちが、声援を送ってくれました。また雪の帽子を被った狛犬や、雪の重みに耐えながらも折れないでいる小枝や赤い実たちに、各々の強さを感じつつ歩を進めました。積雪の清水寺は、やはり風情に富んでいます。(潮 信輔)
- 登録日
- 2017年04月27日
- 更新日
- 2017年04月27日 08時 40分