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京都・銀閣寺「銀沙灘と向月台の四季」
Four seasons of Ginshadan and Kogetsudai in Ginnkaku-ji Temple
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銀閣寺は正式の名称を東山慈照寺といい、臨済宗で相国寺派の塔頭寺院の一つです。室町幕府の八代将軍であった足利義政が、造営した山荘を起源としているとのことです。その後、室町時代の後期に栄えた東山文化を代表する建築と庭園美として、国内外に有名・・・。現在は、古都京都の文化財の一部として、世界遺産に登録されています。
銀沙灘は方丈(本堂)の南面に広がる高さ約60センチで、白砂を檀状にして砂盛りしたものです。ほぼ四角で、その上面には美しい直線状の模様の筋が、幾重にも描かれています。灘(だん)とは、大海原を意味するとのこと。
向月台は銀沙灘の西南に接してある高さ180cmもある円錐盛りです。銀閣(観音殿)にも近くて、月を鑑賞するためだけでなくて、太陽や月の光など、自然の光の反射を、本堂や銀閣の部屋内への明かりとして採光する役目を果たしているとのこと。 銀沙灘と向月台は、ほぼ白色の砂盛りであるために、春夏秋冬と巡って来る周囲の色彩を引き立てます。夏の深い緑葉、秋の黄葉や紅葉は一層目立ちます。冬、積雪は砂盛りを白く光らせ、枯山水の世界へ・・・その中で常緑の松が庭を見守っていました。そして春、周りは黄緑色で萌え、紅色のツツジが映えていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2014年10月31日
- 更新日
- 2016年10月26日 15時 14分