TOP > テーマ別おすすめ画像 > 紅葉期の真庭「神庭の滝」
テーマ別おすすめ画像
紅葉期の真庭「神庭の滝」
Kannba water fall in colored leaves period
/
神庭の滝(かんばのたき)は、 岡山県の真庭にある滝で、日本の滝百選にも選定されています。旭川の支流で星山(1,300m)を源流とし、幅20mの断崖絶壁を落下する落差110メートルの豪快な滝で、西日本で最大級・・・。白布をまとったように流れ落ち、神秘的な美しさを見せてくれます。滝の中央には黒い岩が突起していて、滝が岩にあたって水しぶきが生じ、その姿が水しぶきに逆らって昇る鯉に似ていることから、「鯉岩」と呼ばれているそうです。
今回訪れたのは秋。「神庭の滝」を抱く渓谷も、周辺の森にも紅葉や黄葉の秋景色に包まれていました。秋の色彩の中、白い滝筋が豪快に落ち、「鯉岩」にはじかれた飛沫が、秋風に乗って・・・、ひんやりと肌を濡らしました。そして滝からの渓流には、残り少なくなった木の葉たちが、秋風に乗ってヒラヒラと舞い落ちていました。
また滝から約200メートル下った渓流の傍に、「玉垂の滝」があります。屋根の形をした大きな岩から、数十もの細い筋となって、あたかも雨のしずくの様に落ちるような可憐な滝です。そして苔むした岩の縁から、時には粒状に光り落ちる水滴・・・。優しい「玉垂の滝」です。
「玉垂の滝」の上にも秋は確かにやって来ていました。この簾の滝を守るような巨石や、傍の渓流の岩の上に、秋の落葉が少し積もり・・・、そのいくつかは風で離れ、流れ落葉として水の流れに身を任せ、新たな旅に出るようでした。静かな、静かな秋風情でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年04月13日
- 更新日
- 2016年09月12日 12時 05分