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積雪の山形蔵王温泉街
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山形の蔵王温泉は、蔵王連峰の西麓に位置し標高880mにある温泉地です。国内でも有数のスキー場が近くに併設されていて、冬季は温泉客と共にスキー客でも賑わっています。数十件の旅館やホテル、多くの企業の保養所などが建ち並び、随所から湯煙が昇る風格ある温泉街。強い酸性の硫黄泉の匂いが、街を漂っています。 温泉街に沿って湯の川(酢川)が流れ、数か所(上湯、下湯、川原湯)にある共同浴場からは湯煙が立ち込め・・・、上湯の傍には温泉を祀った酢川神社が、そして下湯の前には足湯も設置されています。冬の温泉街は、厚く積もった雪に覆われ、そして温泉の湯煙も白く、冬の情緒に包まれていました。
温泉街の玄関口には、「見返り滝」があります。帰り際にもう一度温泉街を振り返る場所でもあることから、付いた名が「見返り滝」。またこの滝の近くを流れる湯の川(酢川)は、温泉と山水が混じり、温かい川となって流れ、どんどんと音をたてることから「どんどんびき」の名が付けられています。
温泉街には数か所にナナカマドの木が立っています。それぞれ冬木立の枝にオレンジ色の実を残し、実から褐色の種子を覗かせていました。赤みを帯びた実たちは、路傍の板床や積雪の上にも静かに横たわり、雪の温泉街の情緒を引きたてていました。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年04月02日
- 更新日
- 2022年12月28日 14時 12分