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冬・積雪期の小安峡
Oyasu ravine in winter in Akita pref.
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小安峡(おやすきょう)は栗駒国定公園に含まれ、秋田県の皆瀬川上流にある全長約8kmのV字谷の峡谷です。同峡谷のハイライトは、高さ60mもの切り立った絶壁の岩間から、98度にも達する噴泉の大噴湯。もうもうと湯煙を吹き上げ、訪れる人々を驚嘆させます。数多くの噴湯の中でも、とくに水平方向に数メートルもシュッシュツと噴泉を射るように轟音を出す景観は、何度見ても圧倒的です。
今回訪れたのは積雪期で、渓谷も周りの山と森のみならず足湯も、そして峡谷の遊歩道も雪で覆われた白一色の銀世界・・・。それらの中で、入口にある大噴湯の赤い標識と河原湯橋の赤いアーチが、積雪の間から姿を見せ、映えていました。橋の雪をかき分けて、欄干から下の峡谷を覗くと、大小の噴湯がさかんに白い湯煙を立ち昇らせ、その中で水平噴湯が季節に変わりなく、ジェットのように勢いよく音を立てていました。静寂の銀世界が広がる谷間に、シュッ、シューツと響かせる岩壁からの叫び。積雪のために渓谷の底にある遊歩道へは降りられませんでしたが、自然のエネルギーを再確認した冬景色でした。(潮 信輔)
- 登録日
- 2015年12月17日
- 更新日
- 2022年05月11日 15時 52分