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積雪期の釧路湿原
A national park of Japan called Kushiro Marshland(shitsugen) covered up by snow.
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釧路湿原は釧路川とその支流を抱く広大な湿原です。湿原の広さは日本最大といわれ、タンチョウなどの水鳥をはじめ、多くの野生生物の貴重な生息地。 この湿原の価値が国際的に認められ、釧路湿原は日本で最初のラムサール条約に登録された湿原となりました。ラムサール条約は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」です。釧路湿原はラムサール条約登録地の名に相応しい景勝地で、四季折々の風情を持っています。
今回訪れたのは早春の3月、釧路湿原は一面の雪景色に覆われ、氷結もしていました。展望台から見ると、積雪の平原がどこまでも広がり、人影もほとんど無くて、静寂そのもの・・・。ただ湿原の中をS字を描くように、曲がりながら流れる川岸に動くものがありました。よく見ると5〜6頭のエゾシカの群れで、水を飲んでは顔お上げ、じっとこちらを見続けていましたが、やがて向きを変えて、ゆっくりと新しい場所に去って行きました。川の近くの原生林は、すっかり葉を落とした冬木立。空を見上げると、雪雲が薄れ、雲間から淡い青空が顔を出して、ときどき陽の帯が見え隠れて・・・。春の訪れも近いでしょう。(潮 信輔)
- 登録日
- 2016年06月22日
- 更新日
- 2016年09月09日 13時 16分